所要時間から、受けている検査を絞る ── 11分・49分・60分・80分・89-100分
この記事の内容は 2026-09-07 時点のものです。
確認できていない範囲:案内に記載される時間が所要時間合計と一致するかどうか、企業がどの検査を採用しているかは提供元の公開資料では確認できません。この記事で示す絞り込みの手順は当サイトが整理したものであり、提供元が示した判別方法ではありません。検査名は各提供元の公表資料に記載されているものです。
受検案内に「所要時間は約◯分」とだけ書かれていることがある。形式名が書かれていない場合、この数字が唯一の手がかりになる。
日本エス・エイチ・エル社は、検査ごとに測定項目と所要時間合計を公表している。2026年9月7日時点で確認できる数字を並べると、時間だけでかなり絞り込める。
目次
公表されている所要時間
以下はいずれも同社サイトの各サービスページ・2026年9月7日確認である。
| 検査 | 測定項目 | 所要時間合計 | 実施形態 |
|---|---|---|---|
| 玉手箱Ⅰ | パーソナリティに関する質問紙、行動・経験に関するアンケート | 11分 | ― |
| 玉手箱Ⅲ | 言語・計数・英語・パーソナリティ(OPQ) | 49分 | Web |
| IMAGES | 言語・計数・英語・パーソナリティ(OPQ) | 60分 | 紙 |
| WebRAB | 言語・計数(推論)・パーソナリティ(OPQ) | 80分 | Web |
| WebGAB PlusOne | 言語・計数・オプション1科目・パーソナリティ(OPQ) | 89-100分 | Web |
11分から100分まで、9倍近い開きがある。 この幅があるおかげで、時間は判別の材料になる。
11分なら能力検査は入っていない
玉手箱Ⅰの測定項目には、言語も計数も入っていない。同社ページには「短時間の実施で受検者の負荷を軽減」として「約8分という短時間の質問のため、受検者の負荷を軽減できます。」と記載されている(同日確認)。
つまり、案内に10分前後と書かれていたら、計算や読解の準備をしても向かう先が無い。この帯で問われるのは、パーソナリティと行動・経験についての回答である。同ページには、パーソナリティ側の質問について「職務を遂行する上で重要な9つの能力特性について 測定するために作成された質問群です。」という説明もある。
短い案内が来たら、準備ではなく体調と時間を確保する方に振る。
49分と60分の違いは実施形態
玉手箱ⅢとIMAGESは、測定項目の並びが同じ(言語・計数・英語・パーソナリティ)である。違いは所要時間合計と実施形態で、玉手箱Ⅲは49分・Web、IMAGESは60分・紙と記載されている(同日確認)。
科目の中身にも差がある。玉手箱Ⅲの計数は「計数理解テスト(四則逆算)」で、「簡単な四則演算を組み合わせた等式中の未知数を求めるための、迅速で正確な『推理能力』を見ます。」と説明されている。IMAGESの計数は「計数理解テスト(暗算)」で、「簡単な四則演算の正解を5つの選択肢から推測によって選び取ることが求められています。」と説明されている(いずれも同日確認)。
時間が10分ほど長く、紙で行われるなら、計数は暗算寄りである。 会場に集められて紙で解く案内が来た場合は、電卓を前提にした練習が使えない可能性を織り込んでおく。電卓の可否についてはWebテストで電卓は使えるのかに整理している。
80分台以上は科目が多い
WebRABは80分・Web、WebGAB PlusOneは89-100分・Webと記載されている(同日確認)。
WebRABの計数は「計数理解テスト(推論)」で、「数的データをもとに、正しい判断や推論を行う能力を見ます。計算能力ではなく、理解と評価の能力に重点をおいています。」と説明されている。WebGAB PlusOneは、言語・計数に加えて任意の1科目を追加できる構成で、同ページには英語のほか、他の検査の科目から選べる旨が記載されている。
80分を超える案内が来たら、科目が3つ以上ある前提で時間配分を組む。 1科目あたりの持ち時間は、全体を科目数で割った時点でかなり短くなる。3形式を並行して準備する場合の配分は玉手箱・SPI・TG-WEB 併願時の対策配分に置いている。
時間から準備の対象を決める
手順は3行で済む。
- 案内の時間を見る。 15分未満なら能力検査は想定しない
- 40〜60分台なら、言語・計数・英語の3科目を想定し、1科目あたり10分強で組む
- 80分以上なら、科目数が多いと考え、科目をまたぐ時間配分を先に決める
時間が分かれば、準備すべき科目の数が分かる。 どの設問形式が出るかまでは分からないが、やらなくてよいことは決まる。これだけでも、直前の時間の使い道は変わる。
数字が合わないときの扱い
注意点が1つある。上の表は提供元が公表している所要時間合計であり、企業が案内に書く時間と一致するとは限らない。説明や入力の時間が加算されている場合もあれば、一部の科目だけを実施する場合もある。
したがって、数字が表と合わないときは「どれでもない」と判断せず、近い帯として扱う。案内に書かれた時間が45分でも55分でも、想定する科目数は変わらない。形式そのものの見分け方は受ける形式をどう判別するかにまとめている。
所要時間は、案内に必ず書かれている数字である。そこから科目数を推し、準備の対象を絞る ── 形式名が書かれていない案内でも、この一手だけは打てる。
設問パターンごとの手順は設問パターン→定石手順の索引から引ける。玉手箱の設問ごとの手順は玉手箱の設問パターンと手順にまとめている。
同じ型の設問をまとめて確認できるようにしたものが就活定石ノート Webテスト編(税込3,980円・買い切り)である。玉手箱・SPI・TG-WEBの3形式に絞り、答えだけでなく「なぜそう解くか」の手順を添えている。