就活定石
WEBテスト対策

解き終わった後の「振り返り」:記録の残し方

この記事の内容は 2026-06-29 時点のものです。

模試や本番の直後にしかできない振り返りがある。どの設問で誤ったか。別の解き方はなかったか。その場でしか掘り起こせない気づきを言語化し、次の受検に活かす作業だ。

WEBテストの模試・本番でも、この振り返りが要る。解いて終わりにすると、誤答の系統が見えない。同じ型で同じ誤りを繰り返す。振り返りを記録として残す手順を持っているか。そこが研鑽の効率を左右する。

振り返りとは何か

振り返りは採点と異なる。採点が記録するのは「正解か誤りか」だけ。振り返りは「なぜ誤ったか」「別の解き方はあったか」「次に同じ型が来たらどう対応するか」を言語化する作業である。正解した設問についても、手順で取れたのかたまたま当たったのかを分ける見方がある。それは「手順で解けた」をどう確かめるかにまとめている。

模試の点数だけを記録しても、次回の点数は変わらない。誤った設問の系統と原因。それを残せば、次回までに塞ぐべき穴が明確になる。ここに振り返りの本質がある。

振り返りの所要時間は、模試本体の半分が目安。30分の模試なら15分の振り返りを取る。これを短縮すると誤答の系統化が浅くなり、研鑽の方向が定まらない。

誤答を5系統に分類する

誤答の原因は次の5系統に集約される。

§ 系統A:知識欠落。解法そのものを知らなかった。 § 系統B:作業図の引き間違い。解法は知っていたが、条件を表や図に落とす段階で誤った。 § 系統C:計算ミス。作業図は正しいが、四則演算や代入の段階で誤った。 § 系統D:時間切れ。解法は分かっていたが、別の問題に時間を取られて到達できなかった。 § 系統E:型の判別ミス。解法が違う形式だと思い込み、別の解法を当ててしまった。

各誤答を5系統のいずれかにラベル付けする。複数の系統にまたがる場合は、より根の原因を選ぶ。たとえば「型の判別を誤って作業図を引き間違えた」場合は系統E(型の判別ミス)に分類する。

系統別の対処は次の五つ。

  • Aは問題集の解法の暗記
  • Bは作業図の引き方の反復練習
  • Cは計算の手順を分解した再演
  • Dは時間配分と見切りの判断の訓練
  • Eは型の判別の指標の再整理

系統が違えば、研鑽の方向も違う。

記録の書式

振り返りの記録は、形式を決めて毎回同じ書式で残す。書式が揺れると後で見返せない。

記録の最小単位は次の4項目で構成する。

§ 設問番号(あるいは設問の特徴を表す短いラベル) § 形式(言語/非言語/英語/構造把握など) § 型(順序/対応/嘘つき/位置/グループ分けなど) § 誤答の系統(A〜E)

これに加えて、余裕があれば「次回までに塞ぐ対策」を1行で添える。「順序の型で確定情報を先に埋める解法を反復」「四則逆算で分母の単位を作業図の脇に書く癖」など、具体的な動作のレベルまで落とすと効く。

この記録をスプレッドシートか手帳の決まった欄に蓄積する。模試3回分・10回分と積み上がると、自分が頻繁に詰まる系統が見えてくる。系統が見えれば、次に決まるのは研鑽の優先順位。

次回への定石化

記録が10件・20件と溜まったら、月に一度、系統別の集計を取る。系統Aが多ければ知識欠落の補強、系統Bが多ければ作業図の練習、系統Cが多ければ計算速度の訓練。集計の結果が、翌月の研鑽メニューを決める。

集計の中で同じ型・同じ系統の誤りが3回以上出ていれば、その型は「個人定石」として独立したノートに切り出す。たとえば「順序の型で、相対条件のみの問題で誤答が3回出た」とする。その型専用の作業図の引き方と注意点をメモに残し、本番直前に見返す。こうして研鑽が定石として固定化していく。

振り返りの質は、記録の書式の固さと、集計の継続性で決まる。1回だけ凝った振り返りをしても効かない。短い記録を毎回同じ書式で積み重ねる。地味に見えて、これが本番の点数を底上げする最も確実な手順である。

研鑽の最後に問うべきは何か。「何点取れたか」ではなく「次に同じ型が来たとき、別の解き方を選べるか」である。振り返りの記録が、その問いに答えを与える。

署名

就活定石

Webテストの出題形式を整理し、解法の手順として書き下している。運営は個人である。編集方針は、五つの条文にまとめてある。

編集方針を読む →

あわせて読みたい