TG-WEB 旧型「命題」を5秒で判定する定石
TG-WEB 旧型の言語分野で最も時間を奪う形式が「命題」である。「AならばB」「BならばC」が並び、選択肢の真偽を問われる──論理学の素養がない受験者にとっては、設問を読むだけで思考が止まる局面だ。
しかし命題問題の正体は単純である。判定すべきは対偶・裏・逆の3変形のみ。判別表を頭に焼き付ければ、5秒で局面が決まる。
目次
命題の3変形 ── 対偶・裏・逆
ある命題「PならばQ」が与えられたとき、関連する命題が3つ生成される。
§ 対偶 ──「QでないならばPでない」 § 裏 ──「PでないならばQでない」 § 逆 ──「QならばP」
この3つのうち、元の命題と必ず真偽が一致するのは対偶のみである。裏と逆は元の命題が真であっても、偽になることがある──ここを抑えれば命題問題の半分は終わる。
例として「猫ならば動物である」を考える。対偶「動物でないならば猫でない」は真である。裏「猫でないならば動物でない」は偽(犬は猫でないが動物だ)。逆「動物ならば猫である」も偽(犬は動物だが猫ではない)。
判別表 ── どれが真でどれが偽か
判別の核は次の表に集約される。
| 元の命題 | 対偶 | 裏 | 逆 |
|---|---|---|---|
| PならばQ | 真 | 不定 | 不定 |
「不定」とは「真とは限らない」という意味であり、選択肢として並んだら原則は偽として処理する。ただし設問が「次のうち必ず正しいものを選べ」であれば、不定の選択肢は除外される──「必ず正しい」のは対偶だけだ。
逆に「次のうち誤りを含むものを選べ」であれば、裏と逆が候補に上がる。裏と逆は反例で潰せるため、具体例を一個でも頭の中で作れば落とせる。
5秒判定の手順
設問が並んだら次の手順を踏む。
第一手、元の命題を「PならばQ」の形に書き換える。日本語が回りくどい場合でも、主語と述語の方向だけを抜き出す。
第二手、選択肢の各文を、元の命題に対して対偶・裏・逆・無関係のいずれであるかをラベル付けする。「PでなければQでない」とあれば裏、「QならばP」とあれば逆、「QでないならばPでない」とあれば対偶だ。
第三手、設問の問いに応じて、対偶のみを真/裏と逆は不定として切り分ける。
この3手を盤面の脇でやれば、命題問題は5秒で局面が固まる。判別に迷うのは、選択肢の文が長く、PとQの対応がぼやけているときだけだ──そのときは選択肢の主語と述語を矢印で結び、元の命題と同じ方向か逆方向かを確認する。
捨て手の見極め
命題問題には、3つ4つの命題が連鎖して三段論法を要求する変形も出る。「AならばB」「BならばC」が与えられ、「AならばC」が成立するか問われる形式だ。
三段論法が成立する条件は単純である──矢印が同じ方向で繋がっているかを見る。「AならばB」「BならばC」は A→B→C と繋がるので、A→C は成立する。
しかし「AならばB」「CならばB」のように、矢印の終点が共通でも、A→C は導けない。矢印の方向が合っていなければ三段論法は組めない──ここが捨て手の見極めである。
矢印を盤面に描き、繋がらない選択肢は無理筋として一刀両断する。3つ以上の命題が並んだら、迷わずまず矢印図を引く。これが連鎖局面における初手だ。
局面判別の第一手
命題問題の第一手は「対偶/裏/逆/三段論法のどの局面か」を見抜くことである。
設問を読む前に、選択肢の語順を眺める。「PでなければQでない」が並べば裏判定の局面、「QならばP」が並べば逆判定の局面、「AならばC」が出ていれば三段論法の局面である。
局面が決まれば手は決まる。対偶の局面なら判別表の最左列を当て、裏・逆の局面なら反例を一個用意し、三段論法の局面なら矢印を引く。
命題問題で本当に避けたいのは、選択肢を一つずつ全文吟味して時間を溶かすことだ。判別表を持っているなら、対偶以外は不定で切れる──5秒で局面を確定し、残り時間を計算問題に回す。これが TG-WEB 言語分野における勝ち筋である。